近頃は、”コーヒーが好き” ”自分で豆を挽きたい” なんて方も増えているのではないでしょうか。
何年か前まではコーヒーは働く大人が飲む印象が強かったのが、今では若い世代の方もコーヒーを飲む場面をよく見かけます。(私もその1人かもしれませんが。。。)
幅広い世代で親しみやすくなったコーヒーが美容効果があるなんて知ったら、コーヒーがもっと好きになるかもしれませんね^0^
そこで今回は、コーヒーの成分や効果など真実を紹介できればと思います。
【コーヒーに含まれる代表的な成分】
まずコーヒーに含まれる成分として知名度の高い『カフェイン』。
そして最近注目されている『ポリフェノール』。
どんな成分で実際にどんなメリット・デメリットがあるのか詳しく紹介します。👇
〇カフェイン
カフェインは植物由来の有機化合物、アルカロイドの1種にあたります。
コーヒー豆から抽出したカフェインには、ごく微量の水分子が含まれていてこの水の分子を乾燥させて蒸発させると、無水カフェインという医療成分になります。
無水カフェインには中枢神経を刺激する働きがあり、頭の重みや倦怠感・眠気などをやわらげる効果があるため、風邪薬や頭痛薬によく配合されています。
カフェインの研究は進み、カフェインに代謝の促進やリラックス効果があることが分かってきました。現在では、コーヒー由来のカフェインは健康を促す成分として広く認知されています。
☞メリット
①覚醒作用
カフェインには睡眠物質(アデノシン)を制御する働きがあり、血中にカフェインが取り込まれると、脳は覚醒した状態になります。
コーヒーを飲むと気分がスキッとするのは、眠気や疲れの原因を一時的にカフェインが抑えてくれているからです。
カフェインを取り入れると、約20分ほどでカフェインの効果が現れます。
②脂肪燃焼促進
カフェインには交感神経を刺激する効果があります。
交感神経には血行を良くする・心拍数を上げるといった働きがあり、交感神経が働くと満福中枢が刺激されてアドレナリンが分泌され始めます。
アドレナリンには脂肪を燃やす働きがあるため、カフェインを摂取することで脂肪が燃焼しやすい状態になります。
また、カフェインが満腹中枢を刺激することで食べ過ぎも予防できるため、コーヒーはダイエット中の方にとって非常に頼りになる飲み物です。
③頭痛軽減
カフェインは不快な頭痛を和らげる作用があります。
頭痛の原因は複数ありますが、その1つが血管が広がることによって痛みを引き起こす拡張型の頭痛。(二日酔いの頭痛も血管の拡張が原因です。)
そしてカフェインには拡張した血管を収縮させる作用があるため、飲酒後のコーヒーや、深酒してしまった次の日のコーヒーには頭痛緩和の効果が期待できます。
☞デメリット
①脱水症状になりやすい
カフェインには利尿作用があります。
体内に水分が取り入れられると、余分な水分は腎臓によって濾過され尿として排出されます。そしてカフェインには体内への水分吸収を抑える働きがあり、本来 体にため込むべき水分まで排出してしまいます。
②寝つきが悪くなる
コーヒーを飲んだ後「なかなか寝付けない…」といった経験のある方も多いと思います。カフェインには覚醒作用があり、脳や体を興奮状態にしてしまいます。
カフェインが体内で半分以下まで減る“半減期”は、およそ4~6時間といわれています。就寝時間の6時間前からコーヒーを飲むのを控えておくとよいでしょう。
〇ポリフェノール
コーヒーに含まれているのは『クロロゲン酸』と呼ばれるポリフェノールです。
クロロゲン酸は植物の葉や種子にも多く含まれていて、コーヒー豆から初めて発見されたことから、別名コーヒーポリフェノールと呼ばれています。
☞メリット
①アンチエイジング
私たちは無意識に呼吸して、酸素を取り入れ、酸素をエネルギーに替えて、体の活力を生み出していますが、このときエネルギーのゴミが生まれることがあります。
このゴミは活性酸素と呼ばれる物質で、細胞の老化を早めてしまう働きがあります。
いわゆる体の“サビ”のような物質です。
そしてクロロゲン酸をはじめとしたポリフェノールには活性酸素を打ち消す抗酸化酵素が含まれているのです。細胞の老化を防ぐアンチエイジングで新陳代謝が活発になると、ターンオーバーが正常化されて素肌も美しくなります。
②生活習慣病予防
私たちの血液の中には、善玉コレステロールと悪玉コレステロールがあります。
そして疲れやストレスがたまると、悪玉コレステロールが増えて体のゴミである活性酸素と結びつくようになります。
悪玉コレステロールと活性酸素が結びつくとやがて泡沫細胞となり、血中に壁をつくって血流が妨げられ、生活習慣病の原因となります。
ポリフェノールには善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす役割があるため、継続して摂取することで、生活習慣病を防ぐ効果が期待できます。
☞デメリット
①胃酸の分泌促進
クロロゲン酸は胃酸の分泌を促進する効果があります。
胃酸の分泌が過剰になると自分の胃を傷つけることになり胃痛を引き起こします。
空腹時にコーヒーを飲むと胃が痛くなるのもこの作用であり、胃炎や胃潰瘍に繋がることもあるので注意が必要です。
②胃腸の活動抑制
クロロゲン酸は胃腸の動きを抑制する効果があります。
その為腸の動きが悪くなり便秘になることもあるようです。
ただ逆に同じコーヒーの含まれるカフェインには腸の動きが活発になる効果があります。
【コーヒー成分を活用するおすすめの飲み方】
①大事な場面の20分前に飲む
カフェインは体内に摂取されるまでに約20分~30分ほどかかります。
そのため大切なプレゼンが控えていたり、学生ならば試験を控えている際には、20分前に1杯のコーヒーを飲むようにしましょう。
②こまめに飲む
カフェイン半減期は約4時間~6時間のため朝一のコーヒー効果は1日中持続されるわけではありません。
おすすめは、朝・昼と数回に分けて飲む方法です。
カフェインの効果が薄くなるタイミングにコーヒーブレイクを挟むようにすることで、1日を通して頭がより冴えやすくなります
③朝煎りを選ぶ
コーヒーポリフェノールのクロロゲン酸は高温に弱いので、焙煎していく段階でその量が減っていきます。
ポリフェノールの効果を最大限に感じたいなら、深煎りより浅煎りを選ぶのがおすすめです。エスプレッソよりはアメリカンのほうがクロロゲン酸摂取量は多くなります。
④運動前に飲む
カフェインには脂肪燃焼作用があるため、ダイエット効果を最大限働かせるには運動前のコーヒーが効果的です。
本格的な運動をしている方なら、カフェインを取り入れることで最大限のパフォーマンスが発揮できます。
⑤1日3杯までにする
カフェインは適度に摂れば嬉しい効果が沢山ですが、摂りすぎは禁物です。
大量に摂取すると利尿作用が働きすぎたり、鉄分やビタミン成分と結合し吸収を妨げてしまいます。
メリットをしっかりと感じたいなら、3杯程度にするのがよさそうです。
~まとめ~
コーヒーは味や匂いだけなく、摂取することで体にいい様々な成分が入っています。
今回の記事では、コーヒー成分の持つ効果や、それを最大限得るためのおすすめの飲み方を紹介しました。
コーヒーの味わいだけを楽しんでいた方や成分や効果を新たに知ったという方はぜひ、正しく、効果を感じながら飲み、より一層健康に、ハツラツとした日々をお過ごしください*^___^*
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