“ダイエット効果”や”浮腫み解消”が期待できる「塩抜きダイエット」をご存知でしょうか。普段の食生活から塩分の摂取量をできるだけ減らすダイエット方法です。
多様化する食文化の裏で、現代人は塩分の摂りすぎが問題となっております。
塩分の過剰摂取は、高血圧や腎臓病のリスクを高める恐れがあります。
塩分を控える「塩抜きダイエット」は、健康にも役立つダイエット方法です。
しかし、ただ塩分を控えるだけでは脱水症状や体調不良の危険があり、逆効果になってしまいます。ダイエットを成功させるには、正しいやり方を理解しておこなう必要があります。
この記事では、「塩抜きダイエット」の方法や効果について紹介しますので、最後までご参照ください!(^^)!
- 塩分を摂りすぎると、どうなる?
「塩分を摂りすぎるとむくむ」と聞いたことはありますか?
血管内のナトリウム比率が多くなると、バランスを取ろうと体は水も多く血管内に溜めようとします。
しかし、一定量を越えて水が血管外に出てしまうこともあります。これが「むくみ」です。むくみの原因は他にもありますが、塩分の摂りすぎによるむくみは多く起こります。
また、「塩分を摂りすぎると太りやすく、痩せにくい体質」になるといわれています。
先ほど説明したように塩分を多く摂取することで体が水分を貯めこみ、余分な水分が増えて「むくみ」となります。
むくむと太って見えるようになってしまいますし、余分な水分が血管やリンパを圧迫するため血流や体液循環が悪くなり、代謝が落ちて痩せにくい体質になってしまうといわれています。
「塩抜きダイエット」は、塩分を多く含む食材や調味料などを摂らずに進めていくので健康的にも良いダイエットです。短期間でおこなうので定期的なデトックスにも良いでしょう。摂って良い調味料や食品を覚えれば誰でも始められます。
ただし、体内の余計な水分を排出することが目的であり、脂肪が燃焼するわけではありません。脂肪を燃焼したい場合には、さらに食事内容に気をつけて運動にも取り組んでいくことが必要です。
- 「塩抜きダイエット」とは?
塩分摂取を控えて体内の余計な水分を出すことで体重を落とすダイエット方法です。
もともとは高血圧の治療や予防のために使われていた食事法ですが、そうでない人でも3日程度おこなうことで、むくみが解消しダイエットや美容効果がみられたといわれています。
「塩抜きダイエット」のやり方は下記が中心です。
- 塩分を極力減らした食事を摂る
「塩抜きダイエット」の期間中は、料理の味付けに塩を使わないようにしましょう。
塩分を控えるといっても、塩のみを控えるというわけではありません。私たちが普段使う調味料には塩分濃度が高いものが多くあります。塩分の多いしょうゆや味噌、ソース、ケチャップ等は避けるようにしてください。
また、加工食品やスナック菓子、外食やテイクアウトも避けるようにします。塩分含有量の少ない食品を選んで自炊し、塩分をコントロールしましょう。
≪摂取OKの調味料≫
全ての調味料が使えないわけではありません。使って良い調味料もあります。
- 酢・・・穀物酢、バルサミコ酢など
- 酒類・・・日本酒、ワインなど
- 油・・・ごま油、オリーブオイル、ココナッツオイルなど
- 香辛料・・・こしょう、カレー粉、七味唐辛子など
- かんきつ類・・・レモン、かぼすなど
- 薬味系・・・しょうが、にんにく、ねぎ、みょうがなど
これらをうまく使いこなすことで塩分を控えても満足感が得られます。
≪摂取NGの調味料≫
塩以外にも塩分を多く含む調味料は様々あります。下記の調味料はできるだけ使わないようにしましょう。
- 塩
- しょうゆ
- みそ
- めんつゆ
- ソース
- ケチャップ
- マヨネーズ
- ドレッシング
- 市販のコンソメ・鶏ガラスープの素・和風だし
これらの調味料はどの食卓にも馴染みがありますよね。しかし塩分濃度が高いので「塩抜きダイエット」の期間中は我慢しましょう。
サラダを食べる時はマヨネーズや市販のドレッシングは使わないでくださいね。オリーブオイルや手作りでドレッシングを作って食べてください。
≪摂取NGの食べ物≫
また、「塩抜きダイエット」にはNGの食べ物もあります。下記の食べ物は食べないようにしましょう。
- パン
- ハム・ウインナー
- チーズ
- 干物
- かまぼこなどの練り物
- カップラーメン・レトルト食品
- スナック菓子
これらは塩分だけではなく高カロリーな食べ物もあるので、ダイエット期間中は控えた方が良いですね。
2. 野菜や果物など、カリウムの多い食材を積極的に摂る
カリウムには、塩分の排出作用があります。下記の一覧を確認してみましょう。
また、お米を食べる場合は白米ではなく、カリウムが多く含まれる玄米を選ぶようにしてください。
*ただし、カリウムは過剰摂取も危険ですので特に心疾患をお持ちの方は控えましょう。
≪カリウムが多い食べ物≫
- バナナ
- キウイ
- みかん
- アボカド
- ほうれん草
- さつまいも
- 納豆
- 海藻類
- きのこ類
サラダにアボカドを入れたり、朝食や食後のデザートにキウイやバナナを取り入れたりすると上手にカリウムを摂取できます。
また、海藻類やきのこ類もカリウムが多く含まれています。食物繊維も豊富なので腸内環境を整えてダイエットに役立ちます。
3.水をたくさん飲む
水分をたくさん摂取するとむくんでしまうのでは、と思うかもしれませんが、一時的なものです。
体内の塩分が薄くなると、余分な水分が排出されるようになります。1日あたり1.5~2リットルを目安に摂取するようにしてください。
- 「塩抜きダイエット」の効果
ダイエットをおこなう際には「痩せられるから」という理由だけではなく、ダイエットにどのような特徴があるのかを知ることが大切です。
塩抜きダイエットするメリットは何でしょうか?浮腫み解消のほかにも効果はあります。1つずつ確認していきましょう。
- 浮腫みの予防・解消
まずは、むくみの予防・解消です。先ほどもお伝えしたように塩分摂取が増えるとむくみの原因になります。塩分を控えることで体内の余計な水分が無くなり、体重減少に加えてスッキリとした見た目になります。
しかし、塩分(ナトリウム)は私たちの体に必要なものでもあり、全く摂らないとかえって体調不良に陥ります。
肉や魚、野菜など生鮮食品に含まれるナトリウムの摂取は控えなくても構いません。
調理する時に使う調味料に注意し、また、塩分濃度が高い加工食品を食べないようにしましょう。
2.代謝UP
「塩抜きダイエット」は代謝UPが期待できます。塩分を摂りすぎると、比例して血管内の水分量も増えるとお伝えしました。つまり、血液量が増えてしまいます。
血液量が増えると、血管内をスムーズに流れなくなり代謝が落ちます。
塩分摂取を控えると血液がスムーズに流れていくので代謝も上がり、効率良く痩せやすい体づくりが期待できます。
3.食欲低減
塩分が濃いものを食べると、よりご飯を食べたくなりませんか?塩分摂取が多いと炭水化物の摂取も増えて太りやすい体になってしまいます。
また、食塩自体に食欲増進の作用があるという研究結果も報告されています。全体の食事量が多くなることは、体重増加の原因の一つです。
「塩抜きダイエット」は食べすぎの防止にもなるので、ダイエットの強い味方になります。
- 「塩抜きダイエット」期間中の注意点
塩抜きダイエットは誰でも気軽にできるので始めやすいですが、間違った方法でおこなうと体調不良に陥ります。注意点もしっかりと抑えてください。
- 脱水症状に気を付ける
「塩抜きダイエット」の期間中は体内の水分を排出しやすくなり、水分を多く摂らないと脱水症状を起こす恐れがあります。
普段、あまり水分摂取をしていなかったり、意識していなかったりする人は特に注意してください。また、夏場や運動中など汗をかきやすい時期も注意が必要です。
水分摂取のポイントは一気に多くの水を飲むのではなく、”こまめに摂取する”ということです。外出する時もペットボトルや水筒を持ち歩いて摂取するのをおすすめします。
毎日1.5L~2Lが目安です。お茶やコーヒーではなく水を摂取するようにしてください。
2. 最長3日までにする
「塩抜きダイエット」は3日以上続けないでください。塩分は摂りすぎるとむくみの原因になりますが、本来は人間の体にとって大切な成分です。
続ければ続けるほど体重が落ちるダイエット法ではないので注意してください。しかし「塩抜きダイエット」は塩分の摂りすぎを減らし、健康的にも良いダイエットなので月に1回や週末限定など定期的におこなうのも良いですね。
また、ダイエット中にめまいや体調不良になった場合にはすぐに中止し、病院で診てもらうようにしてください。
3. 運動もする
「塩抜きダイエット」は体内の余計な水分を落とすダイエット方法であり、脂肪が落ちるわけではありません。より効果的にダイエットをしたいのであれば運動も一緒におこなうようにしましょう。
ただし、塩抜きダイエット中の激しい運動は脱水症状を起こし兼ねません。ウォーキングや軽いランニングなど、無理のない範囲で体を動かすことを意識してみましょう。
- まとめ
「塩抜きダイエット」は普段、無意識に摂っている塩分を控えて体内の塩分量をコントロールすることで余分な水分を排出し体重を落とすダイエット方法です。
今回の記事では正しいやり方や摂取OK・NGな食べ物・調味料、実施するにあたっての注意点も紹介しました。これらを把握しておくことで自分の体に合った方法でお家で簡単におこなえます。
注意事項を守らなければ健康を害してしまう可能性があるので、正しい「塩抜きダイエット」で健康で美しい体を手に入れましょう。(*^^)v
コメント